母と娘の節約旅ブログ

海外・国内問わず旅行記をメインに書き綴っていきます。 食事は海外の場合基本自炊です。グルメリポートはほとんどありません。 フリードプラスを購入してからどっぷりと車中泊にもはまり、ついにはステップワゴンに乗り換えてしまいました。今後は車中泊の旅がメインになりそうです。

【RTW 2018年夏ヨーロッパ旅 その9 世界遺産シュコツィヤン鍾乳洞編】

2018年8月4日(土)

 

今日はシュコツィヤン鍾乳洞へ! 波乱の1日。

 

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今日の朝ごはん。

朝、出発前にローストビーフを作り置きしておいた。

 

今日は電車でDIVACA(ディバチャ)へ行き、そこから10:00発のシャトルバスに乗って世界遺産のシュコツィヤン鍾乳洞へ行くのだ。

 

9:16発の電車に乗るため、8:30出発。駅までは歩いて行く。道は分かりやすかったが、駅に上る最後の階段がものすごい急でしかも長い!ヒーヒー言いながら上っていく。これで駅じゃなかったらどうしようと思いつつ行くと、駅のような建物があった。スロベニアの駅は駅らしくないのでよく分からない。15分くらいで到着した。

 

ポストイナ駅入り口

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建物の中に入ると誰もいない。窓口も閉まっている。どうして?

電光掲示板だけは動いていて、9:16発の電車はあるらしい。少し遅れているとの情報。

しかし、係員もお客さんも誰もいないとは?

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ものすごく不安。地球上に2人しかいないのではないかと思えるくらい。

何かの拍子に、全人類が滅んだ?

掲示板には4番線とあるが、それすらも疑わしい。

それが合っているのか、別の線に入ってきたらどうしようとかなどと思い、じっとしていられずウロウロ。そのうち貨物が通り電車は通っていることは分かった。そして突然何かのアナウンスがあり、電車がやってきた!

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よかった~。

電車は途中2か所くらい止まったが、乗降客は1人か2人くらい。DIVACAに着く直前に検札が来て、往復のチケットを買った。

DIVACAには5分遅れで着く。9:55だ。10時のシャトルバスに間に合うかな…。

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駅を出るとシャトルバスの姿はそこになかった。もう出発したのか?

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時刻表を見ると、なんと、9:50に出てしまっている!!

ネットで調べたときは、毎時出発だったのに。

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次のバスは11:15だ。これでは予定が狂う。なんということだ!!

しばし呆然として、TAXIを呼ぶ決断をした。

 

東洋人のご夫婦が近くにいたので、「TAXI呼んだのでシェアしませんか?」となかば強引に誘ったところOKをいただけた。しかしTAXIはなかなか来ない。

もう一度TELしたら2秒後にやっと来た。1人5ユーロ。ぼったくり。

車で7分の道のりを20ユーロもかかるなんて。

しかし仕方ない。時は金なりだ。

 

シュコツィヤン鍾乳洞の受付には10時半頃到着。チケットは、シュコツィヤン鍾乳洞を見学するコース1ともう一つの鍾乳洞を夏期限定で見学できるコース2があり、全部歩くと5km以上となるわけだが、母は大丈夫だろうか?不安を残しつつ、買ってしまう。

ガイドツアーのスタートは11:00からなのでしばし待つ。

 

時間になり、入口までガイドさんについて行ってぞろぞろ歩く。

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入り口ではグループ分けされる。

まずスロベニア語グループ1つ。その他は全部英語グループ。我々は最初の英語グループに入れた。相当な人数だ。

中に入り、どんどん歩いて行く。写真はNG。

 

ポストイナと比べると地味。鍾乳洞としては小さめ?

さらにどんどん歩いて行くと、巨大な地下空間に出た。地下の渓谷だ。スケールは大きいが地味だな。

ポストイナの鍾乳洞は、石灰石の表情が非常に豊かで、美しさを感じるのだが、シュコツィヤン鍾乳洞は、そういった石灰石の美しさよりも空間の大きさの方がすさまじく、これが地底にあるとは思えないほどのスケールなのだ。

母の感想も、「ただ歩いていただけじゃない」とのこと。仰せの通りでございます。

特別きれいな所もなく、ただスケールの大きさを体感するべきところなので、普通の鍾乳洞を考えてしまうとガッカリ…ということになってしまう。

しかも、前日のポストイナがトロッコに乗ったり、照明がついてきれいだったりとエンターテイメント性に優れていたので、余計につまらなさを感じてしまうのかもしれない。

出口付近では写真OK

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何はともあれ、アップダウンの激しい3kmをよく歩きました。

 

コース1が終わり、問題のコース2。コース2からはガイドツアーではなく、自由行動になる。

普通は、鍾乳洞を一旦出て、続いて2のコースを歩くのだが、どなたかのブログで、「エレベーターで戻ってから、通常コースの逆を歩くと下りになるからラクでいい」という内容のことを読んだので、うちもそうしてみることにした。しかしこのことが母のご不興をかうことになってしまう。

坂道を上り、エレベーターに乗る。

これがエレベーター

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急である。

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エレベーターを降りた後は、また急な坂道を上っていくとチケット売り場に戻る。

そうしたらコース2のスタート地点が分からなくなり、インフォメーションで聞いてもよく分からずウロウロしていた。そうしていたところ、さっきのツアーガイドさんに親切にしてもらい、コース2の入口を教えてもらった。

ガイドさんは、「あらー、さっきのツアーにいた人ね、あのままコース2を行けばよかったのよ」と言われても、こちとら分かっていて敢えて逆コースを行きたいんです、とも言えず。

 

もたもたしているうちに午後1時を過ぎている。普通コース2は1時間20分くらいで歩けるということだが、我が家の場合、もっとかかるに違いないし、帰りの3:10発のシャトルバスに乗れないと大変なのでとっても不安。また洞窟入口までの道のりがだらだらと長く、母にとっては「余計に歩かされた!」という思いが募っていたようだ。

母のご不満を一身に受け止めつつ、洞窟入口へ急な坂道を降りていく。さっき一緒に回っていたツアーの人たちがヒーヒー言いながら上がってくる。

朝TAXIをご一緒したご夫婦もはーはー言いながら上ってくる。「洞窟はどうですか?」と聞いたら、「すごくきれいだったよ」とのことで、期待値は増す。

しかし母曰く、「あのまま行っていれば今頃帰れるじゃないの」と。

確かに、回り道をした分時間がかかっており、シャトルバスに乗れるか乗れないか微妙な状況であった。

 

途中、チケットを見せるところがあった。お兄さんにあいさつされて、陽気な旅行者だなと思ったらスタッフだった。

いよいよ洞窟だ。川の脇を通るコースとなる。明るいのでさっきの鍾乳洞よりもよく見える。鍾乳洞というより、やはり洞窟だ。洞窟の中の渓谷。だから水の流れがきれいだし、所々段差もあって、滝のようになっているのがとても美しい。写真も撮れるのがありがたい。腕がないので、ほとんどピンボケなのが悲しい。しかしとにかく時間が気になってゆっくりと見ていられない。

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ずんずん歩き、やっと先ほどの鍾乳洞出口にやってきた。

↓ここ

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ここまで来ればもう大丈夫。この時点で午後2時。やはり1時間程度で周れるのだ。

しかし母のご立腹はおさまらず。同じ道を何度も歩かされることへの不満である。

「下りばかりだったからラクだったんだよ」と言ってもなかなか理解してくれない。

再びエレベーターまで上がり、また階段を上がり、チケット売り場へ戻った。

 

シャトルバスの時間まで余裕があるので、お昼を食べる。母のお手製卵焼きサンドだ。

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そして当然おやつも。

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3:10発のシャトルバスでディバチャ駅へ。

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電車は3:35発なのでまだ余裕がある。駅前の公園では大勢の人が待っていた。これから鍾乳洞に行く人たちかな?

母がトイレと言うので駅のプラットフォームにあるトイレに連れていき、ついでに何気なくモニターを見たら、「バス」と書いてある!電車ではなくバスなんだ!! しかも31分発だ!! さっき公園でまっていた人たちはバスを待っていたのだ!!

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あわててバス乗り場に戻るが、駅ではアナウンスも聞こえる。電車が来た?慌てる人々。しかしバスも来て、バスが正解と分かる。電車には誰も乗っていなかった。

バスに乗り込むと車掌さんが検札。

 

バスだから、ポストイナのバスターミナルに止まるかなと期待したが、そこは通り過ぎて駅に止まった。非常に残念。結局、電車よりもバスの方が早かった。

最後の力を振り絞り、アパートへ戻る。

あ~疲れた。4時過ぎにはすべて完了。

 

明日はブレッド湖に移動する日。バスのチケットを買っておいた方がいいかとバスセンターへ行くが、開いていない。裏にあるカフェしか機能していない。

近くのインフォメーションに行ったら、土曜は早く閉まるのでダメ。

もう一つのインフォメーションまで行くと、開いていた。チケットはバス内で買うとのこと。

なんだ。歩いて損した。

スーパーマーケットも休みだし、閑散とした町。アパートへ戻ろう。

 

またもや夕食を食べる気になれず、持っているものをつまんでおしまい。

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このアパートには冷蔵庫はあるが冷凍庫がないので、オーナーさんにペットボトルを渡して凍らせてもらう。朝作ったローストビーフは、切ってしまうと傷みやすいので、そのまま次の目的地、ブレッド湖まで持って行くことにした。野菜類もほとんど料理せず、持ち歩くこととになってしまった。

 

明日はブレッド湖への移動日。荷造りして早く寝よう。